’23横浜旭ジャズまつりハイライト

「横浜旭ジャズまつり」が8月27日に大盛況に開催

例年になく、猛暑が続いた今年の夏。今年の横浜旭ジャズまつりは、8月27日(日)と例年より約1か月遅く開催されましたが、まだまだ暑い日が続いていました。一時スコールのような雨もありましたが、たくさんのお客様にも来ていただき、ほぼ予定通り開催することができました。

オープニングアクト と アマチュアステージ

今年もオープニングを飾ってくれたのは、八ッ橋幼稚園マーチングバンドです。とても難しそうなアレンジに挑戦して、とてもかわいいマーチングと演奏を披露してくれました。

今年のアマチュアステージには、倍率10倍以上のオーディションを勝ち抜いた、まさに選りすぐりのアマチュアバンドが登場

アマチュアステージ トップバッターは、「東京デンキブラン」浴衣姿で大いに盛り上げてくれました。

SMASH(正則学園)
ジャズのスタンダードを堪能させてくれる、若者たちです。

Blue Lagoon
暑い夏の太陽がとても似合うバンドです。

Lee Sarah Special BigBand
早慶のOBを中心に結成された社会人バンド。安定のビッグバンドジャズを披露してくれました。

High-Spec Big Band
その名の通り、まさにハイスペックな演奏を聞かせてくれました。

(特別企画)有隣堂ミュージックスクールビッグバンド「HIYOSHI JAZZ ORCHESTRA」
㈱有隣堂のヤマハ音楽教室で練習をしているビッグバンド 音楽のある生活を楽しむことをコンセプトに

そして圧巻のプロステージ

けいちゃん(p)
100万人越えの登録者を持つ超人気YouTuber。初のジャズフェス出演はクラシック、ジャズスタンダード、オリジナルと、豊かなピアノの表現力と親しみやすいトークで聴衆を魅了していました。岡山から応援に駆けつけたご夫婦や、最前列を早い時間から陣取るお揃いのタオルをかけたファンの姿も多く見られました。

田辺充邦カルテット with 矢崎恵理 special  guest TOKU 
アマチュアバンドオーディションでゲスト審査員を勤めた日本を代表するジャズギターリスト田辺充邦率いるカルテットの演奏でスタートし、ジャズの王道を。ギターより喋りが得意という冗談も飛び出す程、トークもキレキレです。3曲目からは新人ジャズヴォーカル矢崎恵理が参加。新人らしからぬ歌の力を魅せてくれました。彼女の経歴の大きな1ページに成ったことは間違いないでしょう。ヴォーカルがスペシャルゲスト、唯一無二の存在のTOKUにチェンジし、シナトラの名曲からスタート。その低音ヴォイスと甘いフリュゲルフォーンの音色が会場に響き渡りました。「めちゃくちゃ気持ちよく歌わせて頂いています。」という言葉も飛び出しました。アンコールはデュエットでNigt and Dayを。とっても贅沢なステージになりました。
中嶋錠ニ (p) 大塚義将 (b) 利光玲奈 (ds)

”あみみくせんり”  中園亜美 (sax) × 米澤美玖 (sax)× 川口千里 (ds)
小川悦司 (g) 田中晋吾 (b) 安部 潤 (key)

日本のジャズフュージョンシーンを牽引している若手女子と、そのプロデユーサーのベテランミュージシャンで構成されているバンド。今注目のTHE JAZZ AVENGERSの前身と言っても良いでしょう。

メンバーそれぞれの曲を持ち寄り、迫力のサウンドを自然に囲まれた球場に轟かせていました。曲間のMCでは、3人とも演奏とは真逆なキュートな一面も。恐るべし日本の女子ミュージシャンといった感じです。後半では早くも立ち上がるお客さんも出る程の盛り上がりを見せました。

渡辺真知子 with Kamome Flyers 
石塚まみ (p&cho) コモブチキイチロウ (b&cho) 加納樹麻 (ds) 馬場孝喜 (g)

’23旭ジャズまつりのトリを務めたのは今年デビュー45周年を迎えた渡辺真知子。今回で三回目の出演。以前はビッグバンドのゲストヴォーカルでしたが、今回は自らのバンドを従えての参加です。その名もKamome Flyers。ラテンアレンジのバンドです。自らのヒット曲のラテンバージョン。ラテンの名曲で会場はどんどんヒートアップ。本編ラストは勿論、「カモメが翔んだ日」。アンコールでは恒例の最前列のパイロン撤去。有名なラテンメドレーでステージ前には多くの観客が集結し、思い思いに手を振り上げて乱舞。しかし、これだけでは治りません。ダブルアンコールで夏の名曲、カネボウのCMソング「唇よ、熱く君を語れ」を。

通常モードの旭ジャズまつりがやっと帰って来た事を実感しました。来年はいったいどんなアーチストが盛り上げてくれるんでしょうか?