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コラム

No 4  ★ジャズの楽しみ方、あれこれ★


 ジャズという音楽を聴いてみたいなあ、と思ったとき、いろいろな聞き方楽しみ方がある。 ジャズの生い立ちを歴史的に追求して聞いていく、ジャズの名曲といわれるものを聴く、メロディーを楽しむ、ハーモニーを楽しむ、リズムを楽しむ、ヴォ一カルを楽しむ、楽器別で楽しむ、同名曲で楽しむ、など等いろいろある。 その中でも、手っ取り早いのが、自分の好きな曲をいろんな人で聴いてみることだと思う。それがヴォーカルであろうと、インストであろうと、かまわず聴いてみる、そうするとジャズとは変化を楽しむ音楽なのだなあ、とつくづく思えてくる。

 面自い聴き方のひとつに1月から12月までの曲名を聴いてみる手もある。いわゆるカレンダーチューンという曲だ。1月は「June in January」、2月では「February Brings The Rain」がある。暖くなってくる3月ともなるとウトウト眠気が差してきて「Melancholy March」、4月は「April in Paris」、「April Showers」などが有名。6月になると「June Bright」、暑い、暑い7月、8月ともなると、やはり涼をもとめてか「7月のソリ滑り」、「August Moon」なんてのもある。9月の初めは、まだまだ暑さが残っていて8月なのか9月の陽気なのかさっばり分からなくなってきてしまう。ピッタリの曲がある。「May be September」だ。きっちり9月ともなれぱ「September Song」とか「September in The Rain」となってくる。秋の気配が漂いはじめると心はブルーになってきて10月「October Blues」、11月では「Twilight November」がある。締めくくり12月は「Rose in December」。ちょっと無責任ではあるが、これで一年間ぶっ通しジャズを聴いたことになる。(ならないか)。まっ、いろんな聴きかたのひとつなのです。

 名演といわれている歴史物をきくのもそれはそれで楽しい。文句は無いのだが'90年代、2000年代の今様のジャズで聴くのもとても面自いと思う。古いスタンダードを新しい人が「いい曲だなあ」と感じて演奏する、メロディーラインから分かりやすくクズレていく、アドリブされていく。こうなると聴き手も「なんていい曲なんだろう」となり、こうしてスタンダードジャズは広がっていくと思うのだが。

 音楽は心の反映でもある。演奏者も聴き手も時代と共に変わっていく。特にジャズはその感がつよい。よってライプが楽しい。ミュージシャンの旬が聴けるのだから。そこで自分の好きな曲を演ってくれようものならもっと楽しくなってくる。 してみると、演奏者の調子よりも聴き手の調子の方が大事なのではないか、とも思えてしまう。ジャズは乗りなのだから。

 何はともあれ、ジヤズを聴いていて「アー、いいなあ」と感じた時が最高の雰囲気であり、うざったい理屈も解釈も批評家のウンチクも要らないのだ。 「You AndNightAnd Music」と「I Didn't know What Time It Was」の気分でジャズを楽しみたいものだ。


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記:旭JAZZまつり実行委員 サニー
(2003年旭ジャズまつりプログラムより転載)