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コラム

No 3  ★なつかしい音楽★


日本のジャズ、いわゆるライヴ、とりわけコンサートの歴史はかなり古くから始まっていた。
その最たるものは、日比谷野外コンサートになるだろう。もう30数回に及ぶ。当時の出演者は多彩でハワイアンあり、ポピュラーありであった。むろんジャズが主体である。

 今年も8月の終わりにコンサートが開かれる。出演者は--とみると、往年のミュージシャンが大勢出演する。取り上げる曲目も、もう何千回と演奏しているであろうジャズナンバーだ。彼等の演奏はとってもフレッシュである。そこには、年齢と共に積み重ねられてきた渋さと余裕が演奏に感じられ、古い歌でも聴く者に新たな感動を与えてくれる。

 一時期、リンカーンの台詞を真似るわけではないが、日本人の、日本人による、日本人のためのジャズ、というような風潮があり、オリジナル曲を演奏し、精神的なものと、技術的なものへの追求が盛んな時期があった。
そのような時期を経て、今の日本のジャズがあるのかも知れない。 今日でも、若いミュージシャンが素晴らしい演奏を聞かせてくれる。技術的には、もう何も言うことはないほどである。取り上げる曲はオリジナルも演奏するし、ジャズのスタンダードも演奏する。リズムも多岐に亘り、意外な解釈で楽しい。
後は、演奏の中に、歌の中に叙情性の表現が、もっと表れてくれれば・・・と思う。

 やはり、年齢を重ねてきて表せるものなのだろうか。 最近では、ずいぶんと、古い歌曲もジャズ風にアレンジして聴くことがある。むろんスタンダードジャズも演奏している。昔からそのような曲も演奏はしていたのだが、何せ、追い付け、追い越せの時代、ジャズも然りで挑戦的であり、激しかったのかもしれない。 また、聴く側にもそのような事があったのも事実かもしれない。
当時の若い演奏者が、もうかなりの歳になってきている現在でも、現役でバリバリ演奏しているのを聴くと、なんともいえぬ気持ちになってくる。  スタンダードジャズを、古いポピュラー歌曲を取り上げ、思い入れたっぷりに演奏している。貫禄である。演奏者その人を感じる。 これがジャズ本来の姿なのだなあ、と思ってしまう。聞いていると、気持ちがゆったりとしてくる。
 日本のジャズの歴史を感じずには入られなくなってくる。
 リズムもジャズの基本4ビートだ。
 決して,懐古趣味ではないと思う。
 今様のジャズもいい。血湧き、肉踊る、のかもしれない。
 人それぞれの想い出は、古い曲、なつかしい歌の演奏、そして歌を聴く時にあるのではなかろうか。そこに心の安らぎが得られてくるように思える。
 この慌しい世の中、なつかしいジャズを聴くのも、一服の清涼剤になると思う。

 「'02旭ジャズまつり」は緑に囲まれてリゾート気分に浸りながら、楽しいジャズ、なつかしいジャズを楽しむことができる。聴く人のもろもろの想い、ながいを優しく満たしてくれるジャズまつりだ


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記:旭JAZZまつり実行委員 サニー
(2002年旭ジャズまつりプログラムより転載)